「非薬物療法」という言葉、お聞きになったことのある方も多いのではないでしょうか?
これは薬物を用いない治療的なアプローチのことをいい、
たとえば、音楽を聞くことや運動をすること、ペットと触れ合うこと、庭いじりをすることなどによって
感覚や認知、感情、行動への働きかけを行い、脳の活性化や精神的な安定を促します。
あったかハウス京町では、その中でもいくつかの分野に取り組んでいますが、
今月は「料理療法」を行う日の様子を少し紹介したいと思います。
普段も、食事は一緒に作りますが、工程の一部を行ってもらうことが多いです。
この日は、献立を決めることはもちろん、具材を切るのも、調理するのも、盛り付けも
料理の工程すべてを行っていただきます。
出来上がりの料理をイメージしながら、具材の大きさを自分で決めてカットしたり、
タイミングを見て、具材を追加したり味付けしたり…
以前は、当たり前に行われていたことですから、少しのサポートで上手に作っていかれます。
参加が難しい方もおられましたが、テーブルの上でホットプレートを用いて調理できる
料理にしましたので、皆様、他の方が調理されているのを見て、会話が弾んでおられました。
毎月数度に渡って料理療法を行っていますが、ほぼ全員参加で楽しい時間となっております。
これからも、日常の一コマが皆様にとって、大切な時間になるよう、またよりよいケアにつながるよう
取り組んでいけたらと思います。